最初の目標

トリプル・ブレインでは、”最初に目指すべき(最初の目標)” 英会話力を以下のように設定しています。

スピーキングの目標

◦ネイティブのような、カッコよい単語の使い方や、言い回しなどは出来ない。
しかし、
◦多少カッコ悪く聞こえても、自分が伝えたいことは、正確に相手に伝えることが出来る。

リスニングの目標

◦相手が伝えたいと思っていることの重要なポイントは、しっかりと聞き取って理解できる。
しかし、
◦あまり速く話されたときは、「もう少しゆっくりお願いします」と頼む必要はある。
もしくは、
◦知らない単語が出てきたときは、「その単語の意味を教えてください」と頼む必要はある。

つまり『 仕事で使ううえで、必要にして十分な英会話力 』です。
分かりやすいように、日本語での会話例で示します。

信用される会話

あるの国にある現地法人から‘イビちゃん’ が、日本での研修に来ることになりました。
イビちゃんは訪日に先立ち、日本語の勉強を済ませてきました。

今日、イビちゃんが、本社の研修担当者(以下、担当)に会いに来ました。

以下の2つの会話例は、その際、イビちゃんと担当の間で交わされたものです。
まずは、読み比べてください。


【会話例1】
イビ: どうもどうも。私が、名前は、イビ言います。よろしく。
担当: はじめまして、担当です。イビさんは、いつ、日本に着いたのですか?
イビ: えっと、あの… 日本、昨日、着きますよ。成田空港は、めっちゃ、人がたくさん。
担当: …そうですか。昨日、成田空港に着いたんですね? 疲れていませんか?
イビ: ありがと!。しかし、私は、えー、強いの…丈夫ですので、大丈夫。
担当: …えーっと、イビさんは、研修の予定はもう聞いてますかね?
イビ: あ、はい。私が、研修生です。私は、すげー頑張りますよ。
担当: そうじゃなくて…。イビさんは研修の内容、もう聞きましたか?
イビ: あっ、どうもどうも。私は、研修が、来週、お聞きしております。
担当: …そうです、来週から研修です。最初の2週間は工場研修ですが、大丈夫ですか?
イビ: 大丈夫、ばっちりです。ぜひ研修の工場、楽しみでございます。私は頑張るの工場で、マジで好きです。
担当: …(本当に大丈夫か?)


【会話例2】
イビ: こんにちは、担当さん。え…、はじめまして。私は、イビです。
担当: はじめまして、担当です。
担当: 担当さん、私、よろしくお願いします。
担当: イビさんは、いつ日本に着きましたか?
イビ: えぇ… 私は、着きました、昨日。それは成田空港でした。人が多くいました。
担当: そうですか。疲れていませんか?
イビ: しかし、私は、体が丈夫です。だから私は、大丈夫です。
担当: そうですか(笑)。ところで研修の予定ですが、もう聞きましたか?
イビ: あの、すいません…、それ分からない。もう一度、それを、言ってください。
担当: 研修の、予定、スケジュール、もう聞きましたか?
イビ: はい。えぇ… 私の研修は、来週から始まりました。…すみません、始まります。
担当: そのとおりです。最初の2週間、工場研修です。工場研修は、大丈夫ですか?
イビ: 私は、大丈夫です。私、あの…働きました、工場で。それは好きです。
担当: それは良いことですね。日本の工場の様子を、しっかり学んでください。
イビ: ありがとうございます。私は、それを、大変頑張る予定です。
担当: ぜひ、頑張ってください。(大丈夫そうだな!)

目指す英会話

会話例2に登場したイビちゃんの話す日本語に、たどたどしくとも安心した(好印象を持った)という方は多いと思います。

トリプル・ブレインでトレーニングして、どんな英会話を目指すのか。
その答えを、会話例2のイビちゃんが教えてくれています。

『 相手の外国人に “安心感” を持ってもらえるように、英会話をすること。 』

これが、私たちが最初に目指す英会話です。

・ナチュラルなスピードで話す。
・ネイティブが使うような、カッコイイ表現を使う。
・聞き取れなくても、流れを切らないように、分かったフリをしておく。

これらは不要ですし、失礼ですし、何よりも相手から信用されません。

トリプル・ブレインでは、特に信頼関係が重要となる「ビジネス英会話」をターゲットとしています。
ゆっくり、自分の言葉で、分からないことは聞き直して、でも間違えることなく、
「私なりの英語力だけど、あなたとちゃんと会話(意思疎通)がしたいんだ」
という気持ちを前面に出して、英語で会話ができるようになる。

これがトリプル・ブレインで最初に目標とする英会話です。

▶トレーニング概要